国産キウイ蕾(つぼみ)を摘み取ると、美味しいキウイが育つ?
ミコスイートキウイを生産している、狭山ベリーランド。4月中旬から約2~3週間の間は、「摘蕾(てきらい)」の作業で大忙しです。
「摘蕾」とは、文字通り、“蕾(つぼみ)を摘み取る”作業のこと。開花前に、ある程度の蕾を摘み取って花の数を減らし、残した花に養分を集中させるために行います。
惜しいようにも思えますが、植物は花を咲かせるときにたくさんの養分を消費してしまうため、花の数を減らすことで、養分の浪費を防ぐ必要があるのです。
キウイフルーツは、写真のように一つの花房に3つの蕾ができます。中心に1つだけある中心花、その脇の2つは側花(そくか)です。実をつけさせたいのは中心花のため、側花は落とします。
また、形の悪い蕾を落とすのはもちろんですが、枝の太さや芽の大きさによって、残す蕾の数を調整します。
摘蕾は、開花前までの限られた時間の中で行わなければなりません。そのため、とても大変ではありますが、おいしい果実を作るためには欠かせない作業のひとつです。